始めに
少し前に私が推していたVTuberが晴れて卒業されました。
たまに、その方のアーカイブを見て楽しんだり少し寂しい気持ちになったりしています。
そんなとき、ふと推しが活動していた時代に戻りたいと思ってしまいました。
作ったショートカット
このURLから作成したショートカットが取得できると思います。
https://www.icloud.com/shortcuts/d8e68650ef304573aa1ba90f3a46748e
twitterの検索機能について
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、twitterには便利な検索機能があります。 ここではこの記事内で使うコマンドを載せます。
コマンド | 機能 |
---|---|
from:(ユーザID) | 特定のアカウントからのツイートを検索 |
to:(ユーザID) | 特定のアカウントへのリプライやメンションを検索 |
since:yyyy-MM-dd | yyyy年MM月dd日以降のツイートを検索 |
until:yyyy-MM-dd | yyyy年MM月dd日以前のツイートを検索 |
これら以外にも多くのコマンドがあるので、興味がある方はこちらを参照してください。
去年の推しのツイートを検索する
twitterの検索で次のように検索することで去年のツイートを取得できます。
from:推しのtwitterID since:2020-10-16 until:2020-10-17
これを自動的に行うショートカットを作成すれば、簡単に去年の推しのツイートを取得できます。
やること概要
iOSに入っているアプリ「ショートカット」で次のことを行わせます。
これにより自動的に去年の推しのツイートを検索してくれます。
現在の日付を取得
現在の日付から1年減らす
過去の日付
という変数に保存さらに1日減らす
過去の日付 - 1
という変数に保存過去の日付 - 1
から過去の日付
までのあいだのツイートを検索するurlを作成urlを開く
ショートカット作成
1. 現在の日付を取得
始めに現在の日付を設定します。 このノード?が見つからない場合は、「日付」で検索するとすぐに見つかると思います。
2. 現在の日付から1年減らす
twitterの検索の「until」に相当する値をここで求めます。
今回の目的は「1年前の日付までのツイートを取得すること」なので、現在の日付から1年引きます。
もし、表示したい期間が別であればここで1日前など設定できます。
3. 過去の日付
という変数に保存
先ほど求めた日付は検索のときに使用するので、変数に保存します。
ここでは分かりやすくするために過去の日付
と名付けました。
また、日付のフォーマットをtwitterの検索で使える形に直します。
twitterの検索では「yyyy-MM-dd_hh:mm:ss」というフォーマットになります。
4. さらに1日減らす
次にtwitterの検索の「since」に相当する日付を計算します。
今回表示したい期間は1年前の1日前~1年前の1日間にツイートされたものを表示したいので、さらに1日減らします。
もし、より多くの期間のツイートを表示したい場合は3日や7日減らすと良いでしょう。
5. 過去の日付 - 1
という変数に保存
こちらもまた後で使うので、変数に保存します。
こちらも忘れずに「yyyy-MM-dd_hh:mm:ss」でフォーマットします。
6. 過去の日付 - 1
から過去の日付
までのあいだのツイートを検索するURLを作成
次に、過去の日付 - 1
から過去の日付
のあいだの推しのツイートを取得するURLを作ります。
始めに、テキストに推しのtwitterのユーザIDを記載します。 ここでは、実験的に自分のtwitterID「CCPJ_a」を書いています。
次に検索のURLを作成します。
URLを調べるために、Chromeアプリでtwitterを開いて、「from:推しのユーザID since:2020-10-16 until:2020-10-17」を検索します。
次にそのときのURLをコピーして、テキストにペーストします。
次にそのURL内で推しのユーザIDや取得する期間などがあるので、それらを保存した変数などに置き換えます。
これによって、「去年の推しのツイート」を検索するURLができました。
7. urlを開く
最後に、「URLを開く」を追加して検索URLを開くようにします。
あとは右上の再生ボタンで実行すると勝手にtwitterアプリが起動して、検索結果を表示してくれます。
ホーム画面に追加する
あとはショートカットをホーム画面に追加することで、推しのツイートをすぐに見られるようになります。
最後に
iOSアプリの「ショートカット」が意外にも強力だと感じました。
文字列を結合したり、テキストの中に変数をそのまま追加できたりととても便利でした。
少し不満があるとすれば、変数が使いにくいと感じました。
また何か思いついたら、別のショートカットを作るかもしれません。
ちょっとした雑談
ここからはこのショートカットを作るまでの裏話。
もともとはTwitter APIを使って、推しの過去ツイートを取得するアプリを作ろうと考えておりました。
しかし、調べてみると無料版のTwitter APIでは5日前ぐらいのツイートしか取得できないとわかりました。また、有料版では過去のツイートを取得できるが料金が高く、そう何度も取得できないとなりました。
結果、Twitter APIを使ったアプリ開発は出来ないという結論でした。
じゃあスクレイピングでTwitterのサイトを解析するかという話も出たのですが、Twitterではスクレイピングは禁止されていました。
なので、最終的な結論は去年の推しのツイートを自動的に検索してくれるものを作ろうとなりまして、その方法を調べました。
始めはWindowsアプリになるかと思っていましたが、iOSの「ショートカット」でもしかしたら出来るかとなって、模索した結果で作ることができました。
つまり、色々あったという話でした。